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トレド Toledo
マドリッドから南へ70キロのところに中世の町トレドがあります。マドリッド滞在の折には、日帰りのエクスカーションをするのに最適です。日程に余裕があれば、さらに離宮の町アランフエスや趣のある小さな町チンチョンを周遊したり、陶器の町タラベラへ足をのばすのもよく、マドリッド南方のほど遠くない地域でスペイン旅情は充分満喫できます。
人口は6万人。タホ川に包まれるようにしてたつ古郁トレドを訪れると、しっとりと落ち着いた雰囲気が旅人の疲れをいやします。町の美観を大事にする政策がとられたため、町全体が中世そのままの姿で保存されているうえ、新しい建物でも、周囲の環境に調和するよう工夫がなされているのがうかがえます。画家グレコは16世紀にトレドに魅せられ、ここに住みつきましたが、彼が描いた「トレド景観」は、今日のトレドの景観と比べてみてもあまり違わないとの定評があります。歴史的には、ローマ人の支配のあと、6世紀に西ゴート族が入って来て、トレドは西ゴート王国の首都として栄えました。8世紀にアラブ旋風がまき上ると同時に西ゴートは駆逐され、11世紀までアラブ人が治めました。
国土回復戦争の勝利のすえ、キリスト教徒はトレドをスペインの首都に決定、1561年フェリペ2世がマドリッドへ遷都するまで常に脚光を浴びてきました。
|  | 交通
鉄道:マドリッド(アトーチャ駅)から中距離高速列車AVANTが1日約12本運行。所要約30分。バス: マドリッド(南バスターミナル)⇔トレド間の定期バスは約30分に1本の間隔で運行。所要1時間15分。
|  | 気候
トレドの気候は、夏はやや暑く冬は寒く、マドリッドとさほど変りません。春・秋が快適です。平均気温はトレドで春13.6℃、夏23.3℃、秋16℃、冬7℃。年間降雨量は約1,300mmで3月と11月が比較的雨の多い月です。
|  | 宿泊
トレドは、町の規模からいっても宿泊施設は多くありません。それは、マドリッドから至近距離にあり、日帰りが充分可能だからです。しかし、日程に余裕があれば、トレドの国営宿泊施設「パラドール・コンデ・デ・オルガス」に一泊してみましょう。ここの建物は、多くのパラドールのように歴史的遺跡ではないものの、トレド特有の外観と、カスティーヤ風の重厚な室内が特徴です。そして、パラドールのテラスから見渡すトレドの絶景は、ぜひとも旅の思い出の一つにしたいところです。タラベラから西へ32キロには、オロペサの城跡を利用したパラドールがあり、又、チンチョンにも、もと修道院のパラドールがあります。
|  | 料理
トレドの郷土料理は、「トレド風うずら」(Perdiz a la toledana)で、うずらを丸のまま赤ワインで煮こんであります。トレドの名菓マサパン(Mazapan)は、最初にトレドを占領したアラブ人によってもたらされたといわれ、アーモンドと砂糖をねって作ったものです。5月~6月頃にアランフエスを訪れるのであれば、アスパラガスといちごがこの近辺の名産です。形が不揃いで野生的ながら、新鮮で安いため喜ばれています。
|  | ショッピング
トレドでは、お土産にむく民芸品の類が多くあります。鉄の上の絵柄に金糸をうめこむ象がん細工(damasquinado)が盛んで、アクセサリーや室内装飾が手ごろな土産品になります。トレドから南へ30キロ、ソンセカ産のカスティーヤ地方独得の民芸家具は、その素朴さでうけています。タラベラの絵タイル、絵皿、つぼ等の陶器は誰にでも喜こばれるでしょう。タラベラにほど近いラガルテラは、ししゅうの町ですが、ここの婦人達の手による、ししゅうのテーブルクロスやエプロン等は、スペイン人の間でも珍重されています。
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